09/07の日記

21:49
新セル臨静
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ただし新セル臨とシズちゃんの間には越えられない壁があります(笑)



「……何やってんだ」
「「別に何も?」」
『何か用か?静雄』
「あ―……」

新羅のマンションを訪ねた静雄は目の前に広がる光景に呆気にとられた。

ソファに座り紅茶を優雅に味わう新羅…の膝に頭を乗せて雑誌を読む臨也…の頭を撫でるセルティ。三人とも実に穏やかな雰囲気で、それがさも当然だと言わんばかりの様子に中々静雄は先の言葉が出ない。

『静雄?』
「ほら新羅、幾らシズちゃんとは言え一応お客さんなんだからお茶出しなよ。立ち尽くしてんじゃん」
「じゃあ臨也退きなよ。立てないじゃないか」
「だってセルティが頭から手退けてくれないんだもん」
『力を入れてるわけじゃないんだから起きれるだろう』

そんな会話を聞きながら、何とか静雄は思考が追い付き頭を掻きながら三人の元へと歩み寄った。

「おいノミ蟲くんよ」
「何かなシズちゃん」

相変わらず新羅の膝に頭を乗せたまま臨也は静雄を見上げる。さらりと揺れた黒髪から覗く額や、すっかり気の緩んだ赤い瞳が普段よりずっと彼の幼さを際立たせていた。

「取り敢えず起きろ。人と話してる時にその態度はねぇだろうよ」
「はあ?何で俺が君の言うこと聞かなくちゃならないのさ。大体、君が用事があるのは新羅だろ?俺が此処に居るのは偶然なわけだし」
「そうそう。話くらいは聞くよ静雄。まあ、見ての通り私は立てないから飲み物は自分で取ってね」
「……」

新羅までにこにこ笑いながら臨也の頭を撫で始める。髪をすき、緩やかに撫でる手付きはその仕草に慣れているのだろうと静雄はぼんやり思った。

『ふふ、猫みたいだぞ?臨也』
「えー?ん―だって気持ちーんだもん」

セルティがちょいちょいと鼻頭を擽れば、臨也は目を細めくすくす笑う。
すりすりと新羅の手に擦り寄る姿は、本当に猫のようにゴロゴロと喉を鳴らす音が聞こえそうだった。

「セルティもっとー」
『ん?ここか?』
「ん〜」
「ほらほら臨也“にゃー”って言ってみなよ」
「ん〜新羅ぁ〜もっと撫でて欲しいにゃー」

完全に蚊帳の外にされた静雄はどうするべきか分からず、煙草を取り出したのだった。





シズちゃん空気でごめんねわざとだよ!←←

新セルが臨也さんをデロデロに甘やかしてベタベタに可愛がるのが大好きです。

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