05/03の日記

15:24
静臨正
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静臨正前提で正臣と臨也の話



ぺろりと肌を舐められ、臨也は肩越しに振り返る。

「何してるのかな?正臣くん」

純粋な疑問だったのだが、正臣は気にした様子も見せず再び臨也の首筋を舐めた。

少し前までは手に取るように背後の少年の心境が分かっていたと言うのに、最近はよく分からないことが増えている。

「(さて、俺の影響かそれとも――)」

彼と同じ金髪の青年を思い浮かべた臨也は内心で溜め息をついた。

その間にも正臣の行動は止まらない。

ちゅ、と音をたて口付けが落とされると、少し強めに吸われ甘く歯をたてられる。

キスマークをつけているのだろうと直ぐに分かった。

「正臣くん。見えるところは駄目だよ」
「もう付いてたから俺の責任じゃない」

屁理屈だと思うし、可愛くない言い回しはきっと自分に似たのだろう。
それなりには一緒に居る時間は長い。

「あの人が良くて俺が駄目な理由があるならどうぞ」

ワガママに自分の意見を通そうとするのは彼に似たのだろう。
バーテン服が脳内をちらつく。

「あれにルールも何も通用しないのは分かってるだろ、正臣くん」
「そうっすね」

そう言いながらも正臣の行動は止まらない。

じゃれるような接触。

そこにあるのは性的なものではなく、何処か甘えるような、庇護欲を誘う何か。

「(だから年下に甘いんだ……)」

ただでさえ手のかかる双子の妹の面倒をそれなりに見てきた臨也は年下に甘い自覚がある。
自分でも意外だとは思うが、面倒見は悪くない所か、世話を焼くことはそれなりに好む所だった。

「(まあ、じゃなきゃシズちゃんの相手もしないよねぇ〜)」

めっきり殺し合いの減った元仇敵。
甘えの増えた部下の少年。
臨也はやれやれと溜め息をついた。

悪い気は、微塵もしない。





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