08/27の日記
06:59
波臨
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波江さんってほんとイケメンだと思うんだよね
「……俺さー波江さんになら抱かれていいって思うんだよねぇ〜」
そう呟く上司に、波江は仕事の手を止めて視線を向けた。
「(徹夜三日目だったかしら)」
人差し指のみでゆっくりキーボードを打つ臨也は、緩慢に瞬きをしている。あまり疲れが面に出るタイプの人間ではないが、疲労はピークに達しているのだろうことは感じ取れた。
「馬鹿言ってる暇があるのなら早く四木さんに報告メール送って寝なさい。今日は直接会う仕事もないんだから」
「ん〜」
波江の言葉に目を擦ると臨也は本腰を入れてメールを打ち始めたらしく、カタカタと軽快なタイピング音が聞こえ出す。
「(放っておくと殆ど不眠不休なんだから)」
いい年した大人が自己体調管理もろくに出来ないとは何事だと波江は小さく息をはく。
「(少し寝させて、昼食は1時頃に食べさせればいいわね)」
今日は特別に臨也の好きなメニューにしよう。野菜は夜に無理矢理にでも食べさせる。
そんなことを考えながら、波江はファイルを片付けると臨也の机に向かった。
「ちゃんとベットで寝なさい」
「……分かってる」
「分かってるなら早く。そこまま寝たら放置するわよ」
メールを打ち終え気が抜けたのか、そのまま机に伏せた臨也を揺すり立ち上がらせる。小さな欠伸をこぼす臨也の腕を掴むと、波江は強引に寝室へと引っ張った。
「波江、ちょっと寝るけど昼前には起こしてね」
「昼食用意してるから早く寝なさい」
もそもそとベットに潜り込む臨也に呆れ気味に腰に手をあて見下ろすと、苦笑で返される。
そこで、不意に波江はまだ弟が幼かった頃に寝かし付けていたことを思い出した。
「(そう、よく眠れるおまじないと言って…)」
そう思いながら、さらりと臨也の黒髪を撫ぜ、波江は何の抵抗もなく滑らかな臨也の額へと唇を落とした。
「な、みえ…?」
「おやすみなさい、臨也」
何故目の前のろくでもない上司に愛しい弟にしたことと同じことをしたのか、波江は自分でも分からなかった。
しかし、驚き瞬く姿は存外心地好い。
「あなたが望むなら抱いてあげてもいいわよ」
くすりと微笑み、波江は寝室を出たのだった。
終
波江さんはデュラ一番のイケメンさんだと信じてます管理人です。
臨波も大好きだが、やはり波臨が萌えます。波江さん抱いて!!
勿論、臨也さんのお母さんポジでもうまうまです。
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