08/25の日記

20:10
正臨静
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こんなん書きたい
研究員臨也
人体実験の被験者正臣
通常運転シズちゃん
雰囲気駄文深く考えたら負け


「何で君たちは仲が悪いのかなぁもう」

睨み合う正臣と静雄に、臨也はやれやれと肩を竦める。

「正臣くん、ほらおいで。いくら君が少し他の人より丈夫だって言ってもあんなアイアンゴーレム相手にしたら怪我するだろ?」
「……負けないし」
「だから勝ち負けじゃないの。俺は君が怪我するのが嫌なの。分かるよね?」

よしよしと頭を撫でれば、正臣はぽすんと腕の中に飛び込みすりすりと頭を擦り寄せてくる。
被験者を道具としか思わぬ胸糞悪い遺伝子の研究チームには関わっていなかったが、正臣には恐らく犬の遺伝子パターンが組み込まれているのだろうな、と臨也は思った。機敏性も非常に優れているので、狩猟犬あたりだろう。

「おいノミ蟲」
「何かなシズちゃん」
「そいつちょっと前まで近寄らせもしねぇっつってたやつだろ?何で今はそんななってんだよ」

あまりに非人道的な研究を傍観しきれず、臨也は被験者の少年少女を連れ出した。研究データを全てデリートして。報復をうけるのも覚悟の上だったが、研究しか脳のない研究員たちにはそんな気力も沸かなかったらしい。今のところ臨也の所には何も来ない。
中でも心身共に社会復帰の厳しい被験者の子どもたちを臨也は五人引き取っている。その内の一人が腕の中で甘える正臣だった。

「研究員はうんざりしたから情報屋の方をメインに仕事始めたんだよね。それで絡まれた時に正臣が助けてくれてさ。優しくって賢い良い子なんだよこの子は」
「俺、そんなんじゃない。ただ、臨也さんが困るのは嫌だから…」
「ふふ、そっか。ありがと」
「っち」

静雄の舌打ちを聞きながらも臨也は正臣に笑いかける。正臣は何より笑顔に安堵するのだ。

「シズちゃんさ、他の子たちの受け入れ先を探すのは手伝ってくれたのに何でうちの子たちとは仲が悪いのさ。良い子ばかりなのに」

正臣の頭を撫でる臨也は知らない。
仲が悪い原因が自分にあることを。自分への独占欲と執着心故に、正臣たちと静雄が仲が悪いのだと。

「臨也さんは、優しい」
「ありがと正臣くん」
「…いいから離れろガキ。捻り潰すぞ」
「やってみろよ単細胞が」
「だから喧嘩するなっての……」





こんな感じ。ネタが纏まったらシリーズ部屋を作りたいかもなぁ。
臨也のとこには他に来良三人と双子がいます。皆臨也大好き。

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