銀魂小説

□可愛い奴
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沖田side


今は3時間めの休み時間
目の前には恥ずかしそうにかすかに頬を染めている女子が居る


「沖田君誕生日おめでとう!
これ受け取ってください!!」

女子はプレゼントを俺に渡すと凄いスピードで走って行ってしまった




「はあぁぁ・・・・」

これで39人めでぃ・・・



今日は7月8日


俺の誕生日


学校に着いた直後から女子に呼び出されまくっている
プレゼントをくれる気持ちは嬉しいが・・・・・
こんなに沢山貰うとなると少し困る



それに俺には好きな女が居るのだ



次の授業は銀八の現国


サボってもバチは当たらないだろう


俺は屋上に向かった



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屋上に着くと先客がいた


それは自分が密かに思いを寄せているチャイナだった


話しかけるか迷っていると
チャイナはキレイにラッピングされた袋を取り出して





「サドの馬鹿野郎ォォォ」






と叫び中に入っていたクッキーやカップケーキを食べだした


俺は隠れたままチャイナの独り言を聞くことにした





「何であんなにプレゼント貰ってるんダヨ
サドの癖にぃぃ!



私があげる必要なんてないネ



このお菓子達だって私に食べられた方が喜ぶネ






サドなんて


サドなんて





大っ嫌いアルゥゥ!!!」





今まで隠れていたがもう我慢できない



「誰の事が大っ嫌いなんでぃ?」


チャイナがくるっと振り替える



「サドォォォ!?」

チャイナは口をぱくぱく動かしている

心底驚いてるようだ




「なぁチャイナ?
その菓子誰に渡すつもりだったんでぃ?」



俺はチャイナにじりじりと詰め寄りフェンスの所まで追い詰めた




「・・・・・・・サドアル」








「ふーん・・・・じゃあ何で俺にこれ渡してくれなかったんですかぃ?」





「・・・っ・・・・・お前可愛い女子に沢山プレゼント貰ってたダロ?
だから私の何かいらないと思ったアル


だから渡せなかった


なんかゴメンアル」



チャイナはうつ向いて顔を真っ赤に染めたまま喋らなくなった
俺が怒っていると勘違いしたのか目は涙目だった


本当に可愛い奴でぃ



「何謝ってるんでぃチャイナ
それにどんなに沢山プレゼント貰ったってお前から貰えなきゃ
意味が無いんでさぁ」



チャイナは俯けていた顔をあげて嬉しそうな顔で


「じゃあ来年も再来年もあげるネ」




チャイナは意味がよく分かっていないようだ


告白したつもりだったんだけどねぃ


まぁ別にいいでさぁ
今の関係で充分楽しい分けだし


いつか絶対振り向かせてみせるぜぃ覚悟しとけよチャイナ





「そうだサド・・・・
言い忘れてたことがあるネ・・・・
誕生日おめでとうアル」

チャイナは蔓延の笑みでそう言った

その顔反則

かわいすぎまさぁ!!!!

「お・・・おうっ/////
ありがとな」



「なぁサド?何でそんなに顔が赤くなってるアルカ?」



「さぁな」




鈍感だねぃチャイナは


神様


もしあんたが
俺に誕生日プレゼントをくれるなら・・・・・





どうか1日でも早く



こいつに思いを伝えられる日がきますように




あとチャイナがもう少し鈍感じゃなくなりますように








end☆

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