Another moment
□第七話 因縁の過去
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組織と戦う事を決意してから、数日後。
一同はシーカー本部に集められた。理由は言わなくても分かる。
拓也「場所は、ポイント597-331。トキオブリッジ付近だ。確認されたLBX反応は、スザクだ。」
カズ「一体だけなのか?」
拓也「確認されている限りは、な。」
どこか訝しげな表情を見せるが、すぐに真剣な顔付きに戻り指名した。
トキオブリッジ付近に向かうのは、ユラ、バン、ジンの三人になった。残りは本部に待機で、他に何かあった時に対処出来るようにと注意を促す。
指名された三人は直ぐ様向かった。
*****
トキオブリッジは今でこそ新品同様の綺麗な架け橋だが、この橋の上で嘗て崩落事故が起きたのは知っている。
特にジンはこの場所で家族を喪ったので、思いは深かった。
だが、今は感傷に浸っている暇はない。急いで例のLBX「スザク」を探した。
『それにしても、何でこんな場所でLBXを?』
ジン「分からない。僕達を誘き出す為の作戦なのか、偶然ここで戦闘していたか…。」
バン「それは、会わないと分からないな。」
『そうだよね…。』
三人は会話をしながら探し続ける。
しかし、草の根を掻き分けても見つからなかった。
この辺りは無駄に広い。探すのだけでも労力を使った。