シリーズ物の小説

□趣味
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僕の趣味は水墨画。
元々力の加減がしにくかった僕の為に祖母が発案したことにより始まったそれが今では趣味としてたしなむ域に達している。

僕は忍にして水墨画家。
仲間曰く、芸術家らしい。
確かに、自分の芸術性を追求していくことは楽しい。
“一瞬”か“永遠”か・・・と訊かれたら僕はこう答える。
一瞬の出来事を永遠に残したい。
すると尋ねた二人はポカーンとしていた。
これじゃ永遠になっちゃうかな?でも、一瞬、その刹那も僕は好き。
自分の作品を永遠に残せたらいいな・・・そう思ったりもするけど・・・人の心にも残るような作品にしたい。共感者は一人でもいい。そこまで求めたりはしない。
芸術家はただ自分の美学を追求すればいいのだから。



(あ、紅輔・・・今日は傀儡造りかい?)(コクコク)(精が出るね)(おいちゃん、構ってもらえなくて寂しいよ)

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