シリーズ物の小説
□独り言
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最初に人を喰った時をおえてるか?
「あぁ、憶えているさ」
感触を、味をおぼえているか?
「あぁ、もちろん。野党に面白半分に口ン中入れられたな。クソまじくてよぅ・・・吐き出したな。胃の中のもんごと」
あの時の屈辱・・・たまったもんじゃなかったな。
「あぁ、そうだったな。あいつら、俺が骨狂いだって知ってから・・・」
あんなめにあったんだよな。
「一族みーんなカニバリズムなんだからな」
不思議なもんだよな。
「だな」
でも、今じゃどうだ。
「月に四・五回喰わなきゃやってけねえ」
明らかに喰わなきゃなんねえ周期や回数が増えてきてやがる。
「こりゃ、完璧に人間が主食になる日も近いかねえ」
嫌だねえ。
「あぁ、ほんとにな。」
一番近い奴等がまず危うくやるな。
「暁・・・か?」
ああ。そうなる。
「やだねえ・・・知ってる奴を喰うのは目覚めが悪くていけねえや」
そういう・・・問題か?
「おいおい・・・呆れてくれるなよ?」
わかってる。
「本当かあ?」
ああ。
「なら・・・いいがよ」
ふむ・・・ぬ?呼ばれたぜ。
「んあ?・・・フッそうか。なら・・・もう行くわ」
ああ・・・気を、つけろよ。
「だーれに物を行ってるのかねえ。俺はお前だぜ?」
そして俺はお前だ。
「そう!だから・・・万が一、なーんてありえねーぜ。じゃあな」
ああ。
(さっきまで何ブツブツ言ってたんだよ。うん)(え?あぁ、ただの独り言・・・ですよ)