2nd..Book
□Spring..LOVE
4ページ/6ページ
今日からまた、学校が始まるのかぁ‥
やだなぁ‥
僕はジッと、窓の外を眺めていた。
桜の木から落ちる沢山の花びらが
ヒラヒラと空を舞っていた…
この景色も‥
あと一年も経てば、もう見れなくなるんだろうな‥‥
しみじみそう感じていると、
ふと桜の木の下に目線が行く。
『……あれ?』
僕は何かに気がついた。
そこには男の子らしき生徒が桜の木の下で眠っていた。
見かけは僕とあまり変わらない‥
服装もここの制服だ。
………一体、
なんでこんな時間にあんな所にいるんだろう‥
ホームルームだって始まってるっていうのに‥
僕は不思議と…
その男の子を窓からジッと見つめる…
.