短編
□休憩
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日がさんさんと降り注ぐ真夏。
東京に旅行に来ていた私は、散歩中に自主練している一人の男の子を見つけた。
「誰だろ…」
男のこは今にも倒れそうなくらい顔が真っ赤だった。
ああ、熱中症じゃん。あのまま放っておいたら死んじゃうよ。私はそう思いフェンスを飛び越えた。
カシャンと音がなり、気づかれたかなと思って男の子を見たけどまるで聞こえてない。
しばらく様子をみていたら足が絡まってその場に倒れた男の子。
私はすぐさま自分の持っていた水を手に駆け寄った。
「大丈夫?」
「へ、…いき、だっ…!おま…ハァ…誰…っ…だよ…はあ…」
ぜぇはぁ状態ですな。アウトですよアウト!!確実に熱中症だね。どんだけ練習したいの。
「兵庫県民でーす。通りすがり。取り合えず陰のとこ行こ」
「俺は…っはぁ…練しゅ「そのまんまだったら死ぬから!」
「わかっ…た…休憩、する…」
『休憩』
(つか誰)
(内緒)
fin.