短編

□両者とも
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「せやからタコ焼きのが美味いゆうとるやろ!?」

「は!?明石焼きのが美味しいわ!」

「いーやタコ焼きや!」

「明石焼き!」

「二人ともうるさいわ!ウチん家で騒がんといて!」

真合と平次がモメているところにお母さんの和葉登場。さすがお母さん!

「もう二人ともなんでケンカしてるん?しかもウチの部屋で!」

「だ、だってさ!平次がタコ焼きのが美味いってゆうんやもん!兵庫の明石焼きのがうまいよ」

「ちゃうちゃう!タコ焼きのが美味いに決まっとる」

「ちゃうわ明石焼き!」

その場の勢いで真合と平次の顔が至近距離に。唇と唇が付くまでおよそ3cm。一歩間違えたらキスしてま…キス?キス!!??

「う、わ////」

あかん…。なんかもう張り合いできん…。恥ずかしさの方がデカい…。
真合は平次から離れた。平次は不思議そうな顔で真合を見てくる。な、なんでそんな顔して見てくんの?恥ずかしいっちゅーねん!

「なあ真合も平次もなにお見合いしとんの?はよ和解しーや」

真合は和葉に押された。
ちょ、ま、バランス取れてないからこけるって!!


ドサッ



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