+ 渋谷ラブトリップ

□La Vie en rose
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車を駐車場に止めて、みやの所に行ってぴったり寄りそう


「え、エイジさん?
もう、こんなスーパーの駐車場から別にくっついていなくたって…」



「だって、みや今日夜居ないし…」



「う…」




「入り口までならいいだろー」




そうして俺は彼女の腰を抱く














あーでもないこーでもない言いながら食材を買い込んでいく。
女のヒトってよくこれだけ覚えていられるなってくらい、安い物を覚えてるよなぁ…



「あ〜駅前はむりかなぁー寄ったら帰れなくなる」



「じゃあ明日にするか?」


「うん、明日じゃなくても大丈夫だし…帰ろっか」



「おう」





ハンドルを切って我が家へ向かう






「そういや、今日の晩飯は何?」


「今日はね、特製おでんだよ!」


「お、やった!……って事は…もう出来てるの?」


「うん、朝から作って煮込んできた」


「じゃあ味がしみてるな、楽しみだ」



結婚してから彼女はますます料理の腕を上げた

毎日の献立はとても楽しみな事の一つだ

















「さーってと、おでんに火をつけてー」


「なぁ、みや、ちょっと一休みしようぜ」


「あ、でも買ってきたもの片付けないと…」


「それはちゃんと手伝うからさ、ちょっとだけ」


「あ〜〜じゃあ麦茶持ってく」


「おう、俺は冷凍食品だけ片付けとくよ」


「あ、ありがとう、頼むね」



冷凍食品とアイスを冷凍庫に突っ込んでリビングに向かう、みやがのんびりした顔でお茶を飲んでいた。


「あ、ありがとう…はい、麦茶」


「さんきゅー おお美味い」


「うん」


俺は彼女の隣に座って肩を抱く





「なに?」




「いーや…別に」






そのままキスをする






「ダイスキだ」






そして抱きしめる






「え、エイジさんってば…なしたの?」






「幸せ…」






彼女の首に顔をうずめて囁く







「………うん」








俺のダイスキな笑顔で、みやが微笑む



















「ってか、エイジさん、もうだめ!」



「……だまって」




「んっ……んん……って、ダ、ダメ!黙ってられない」






「みや……」








「今日はこの後出かけるの〜〜〜」






ちぇ…ちょっとぐらい、いいじゃん…
でも今日はラブトリいくんだから、ちゃんとしるしを付けておかなきゃ


彼女の首の見える所にひとつ、キスマーク





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