道化ノ詩
□証
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傍に居ても良いですか
君が泣いているから
僕の世界は
雨が降っているのです
僕の力では駄目ですか
君が泣いているなら
僕は君の為に
歌を歌いましょう
立ち止まっても良いのです
振り向いたって良いのです
寄り道をしても
しゃがみ込んでも
後戻りさえしなければ
明日はまた来ますから
君が欲しい物は何ですか
証より大切ですか
共に証を残しましょう
荒廃したこの街に
いつかいつか道は
途切れてしまうでしょう
きっときっと
終わりが来るのでしょう
それでもその日まで精一杯
証を残したいのです
僕がここに居た証
君とここに居た証