貴族の門
□寂しがり
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暑い…ヤバイ…授業なんかまともに受けてらんない。
「先生…しんどいので、保健室に行っても良いですか…?」
「ああ…」
ピンポンパンポーン
『名無しさん、今すぐに応接室に来て』
ブチッ
「は?」
「あと5秒以内に来ないと・・・咬み殺す」
「・・・・・って・・・何故私のクラスに居るんですかっ!!!」
「暇だから」
「授業は・・・」
「僕は、草食動物なんかと群れたりしない」
「ですよねー」
「ほら…早く」
「って事で、先生…行ってきまーす」
「は…早く行け…」
「ここのクラスの担任に言っておいてよ。名無しさん 名無しさんは、借りるって」
「私は、物?」
「僕だけの物」
「そうですか(汗)…どこ行くの?」
「勿論、応接室だけど?」
「きっ…恭弥、ありがとう〜感激…」
「じゃ、行こうか」
「うん♪」
廊下
「ねぇ、恭弥。何で急に呼び出したの?」
「…君には関係ない」
「……もしかして、風紀の仕事、手伝わせたりしないよね?」
「クスッ…手伝いね…それも良いかも知れないね」
「…墓穴、掘っちゃいましたか…」
「そうみたいだね」
「…言うんじゃ無かった」
「ほら、ついたよ」
ガラガラ
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