貴族の門
□黄金色の瞳
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雲雀さんの妹です。
最終的にはディーノと結ばれます。
大人ディーノさん×主人公設定です。
雲雀 名無しさんとなっています。
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はぁ…ディーノ先生、凄くカッコいいな…でも…それ故に生徒からモテる。
ディーノ先生の教科は英語だ…楽しいよ。楽しいけれど…悲しい。
皆が、ディーノ先生を独り占めしたい気持ちは分かる…だって、私もだから。
だから、私は英語でわざと低い点を取って補習を受ける。
そしたら、ディーノ先生は私だけに苦笑いしてくれるの。その苦笑いさえも愛しいとさえも思ってしまっている私は相当重症なんだろう…。
「名無しさん…英語の点数悪りぃな…俺の教え方ダメかな?」
困って少し頭をひねっているディーノ先生も大好きで…大好きで…
「い…いえ…////分かりますけど…私が英語が苦手なだけです」
「なら、俺が直してやらねーとな!」
「出来ますか?」
「俺が直してやる!」
「お願いします////」
「じゃあ…取り敢えず…毎日放課後残ってくれねーかな?」
「個人的に…ですか?」
「ん?ああ…そうだが…嫌か?」
「特別ですか?」
「ああ…特別だ!」
あのさらさらした美しい黄金色の髪が揺れる。
「恭兄に聞いてきますね」
「やぁ。名無しさん…こんな遅くまで残って居るなんて…咬み殺そうか?」
「わ〜!恭兄ごめん!咬み殺すのは止めて!!」
「ふぅん…じゃあ、早く帰ってね」
「そうそう!あのね…英語…私苦手科目だから、ディーノ先生と毎日放課後残るんだけど…良いかな?」
「ディーノ…」
「恭兄…先生を呼び捨てにしてる…」
「僕の妹に手を出したら…殺すからね」
「恭兄…咬むが抜けてるから…」
「早く帰ってきなよ」
「うん!ありがと!」
「別に」
「じゃあ、今日の所はこれで解散だな」
「さようなら」
「ん!また明日な」
「恭兄…一緒に帰る?」
「僕は見回りがあるから、先に帰ってて。出来れば、晩ご飯…作っててくれないかい?」
「じゃあ、ハンバーグにするね」
「ありがとう。早めに帰るから」
「うん!」
「先に寝てても良いからね」
「なんだか、お母さんみたいだね*」
「そうかい?」
「恭兄!草壁さんが呼んでるから…」
「じゃあね」
「うん」
恭兄に別れを告げて、私は帰路についた。
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