貴族の門

□大空は…貴方でした
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初代ボンゴレ、ボス。
プリーモ…
貴方は、全てに染まりつつ包み込むようだったから、故に大空と謳われていた。

お前は…名無しさんは…何もかも1人で行動する。
故に雲を命じた。
だが、名無しさんは大空も少し混ざっていた。

大空だったプリーモも、雲が少し混ざっていた。

お前には、大空を任しても良い。
と、思ったことが幾度かあったが、俺は名無しさんを大空にはしたくない…いや、させたくないんだ…

私も、一度頼んだ事がある『私を大空の守護者にさせて下さい』と…

だが、俺はその頼みを断った。
マフィアのボスは狙われる事が多い…だから、死ぬ確率も高くなれば、殺す確率だって高くなる。

だから、プリーモは言った『お前が直接手を下さなくても良いから、お前は俺の傍で微笑んで居てくれ』…と…ボスの命令ならば従わなくてはいけない。
だけど…だけどね…プリーモだけで、悲しみを背負って欲しくない。
私も、分かち合いたい。
私は…プリーモが…好きなんだから…。

俺は…名無しさんが好き…いや…愛している。
と言っても過言ではない。だが、その感情を戦場に持ち込んでしまえば…

勿論…負ける。
だから、私は…この感情を言えずに…プリーモとの別れを待つんだ。

だが、そんな悲しい事をしたくない…お前の喜んだ顔が見たい。

じゃあ…いっそのこと、言ってしまおうか。

『愛している』と…俺は、素直に言えるだろうか?

じゃあ、今からプリーモの所に行こう!

タッタッタッ…ガチャ

「プリーモ…私…私…プリーモの事が…好きなの!ううん、違う。好きの上、大好きじゃ足りないの。何て言うの?…愛している!」

言われた…今から言いに行こうかと思っていたのに…やっぱり、お前は雲だな。

禁忌を犯しているのに、怒る事無く、私に微笑んでくれる。
やっぱり貴方は大空…

共に違う運命を歩もうと

俺達の関係は変わることの無い

   「「永遠だ…」」


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