リボーン
□兄が殺したのは一人だけ
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リボーンが兄です(最初から死んでいます)
綱吉が弟(主人公)です
家族は奈々と家光です。
パラレルですので皆マフィアとは無縁です。
俺は一人で商店街を歩いていた。そう一人で。
俺には家族がいない。そして、昔の記憶がない。ある事件のショックで記憶をなくしたらしい。
その事件で家族を失ったらしい。でもその家族のことも俺は覚えていない。警察からその事件のことについて聞いたら、このような事件だった。
俺は今14歳。俺が6歳だった頃俺にはお母さんがいて、お父さんがいて、とても仲の良いお兄さんがいた。しかし突然兄が狂乱して、家族を皆殺しにし、兄はすぐに逮捕されて死刑となり、俺は幸いにも生き延びたのだがそのときのショックで記憶をなくした。
そういう事件。そういう事件が昔俺の記憶がない頃にあった。
そして今日、父も母もなくし、記憶もないく空っぽな心で無気力で生きてきた俺はこうして一人で商店街を歩いている。
たしか俺の名前は・・・『沢田綱吉』。
今はいないお母さんは・・・『沢田奈々』
お父さんは・・・『沢田家光』
だったっけ・・・
お兄さんは・・・・・
思い出せない・・・
俺は立ち止まり空をみて考えた。
もし俺にお母さんがいたら、この隣にはお母さんがいるのかな・・・。
もし俺にお父さんがいたら一緒に遊んだりしているのかな・・・。
もし俺にお兄さんがいたら勉強とか教えてもらってたのかな・・・。
「あなた・・・占ってさしあげましょうか?」
俺ははっとして声のしてきたほうを見た。そこにはいすに座った不思議で黒いマントをかぶった人が手招きしていた。
綱「お金が・・・・」
「お金などいりません」
黒いマントの内から微笑む口が見えた。
俺は言葉に甘えて占い師と思われる人に自分の過去を占ってもらうことにした。
綱「・・・どうして兄は発狂したのでしょう」
「・・・あなたの兄は冷静でした」
?警察に言われたことと違う・・・・
綱「では、なぜ家族を殺したんですか?」
俺がそう聞くと、占い師は全てがわかったような顔をして、悲しそうに顔を歪めた。
「・・・・。あなたの兄が殺したのは一人です」
冷静・・・・ひとり・・・・・・・
綱「あ!!!!」
「・・・・・・・・」
俺が声を上げると占い師は瞳を閉じ顔を俯かせた。
綱「あぁ・・・・ああぁ・・」
俺の瞳からとどめなくあふれてくる涙。
綱「あぁぁぁ・・・お・・・兄・・ちゃん・・お兄ちゃん ぅうああ」
たしか・・・お兄ちゃんの名前は・・・・
綱「ぁぁ・・リボ・・・ン・・リボーン・・
リボーン!!」
ごめんなさい・・・リボーン
エンド
解説 発狂して家族を殺したのは本当は弟(綱 吉)。兄(リボーン)は弟を庇う為に兄が狂ったふりをして罪をかぶった。弟はいろいろなショックで記憶をなくす。兄が死刑になることにより「兄自身」一人だけを殺した。最後弟(綱吉)は記憶を取り戻して泣いた。
あとがき
ぞっとしたでしょうか。それともジーンとしたでしょうか。
リボーンがこのキャラいいなと思い書きました。