お菓子な島のピーターパン

□sweet.1
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「えっと・・・その・・・」



特に用はなかったんだけどなと言おうとしていたときに少女はあっと声を上げた



「そういえば・・・あんた何であたしと話しているの?」



「へ?」



「あたしのことが見えるっていうの?でもそんなの有り得ない・・・ぶつぶつ」



うーん?何言ってるか聞こえないんだけど・・・



「まあ、いいわ。少なくともあたしが見えるってことは・・・」



じっと少女は私を見る



何か顔に付いていたかと心配になるくらいの勢いで



「あ、でもピーターも見つけたかもしれない・・・うぅん・・・まず聞きに行かないと」



ぴょんと思い付いたようにしてから少女はにこりと笑った



「喜びなさいよ?あんた、ピーターに選ばれるかもしれないんだから」



「ピーター・・・?」



「あら、ピーターを知らないの?本当この世界の人間って無知ねー」



無知と言われても何処の誰か分からない人を知らないだけでそう言われたってよく分からない



「じゃあ、早速報告しないと!それじゃあまた会うこともあるかもしれないわねー」



少女はすぐさま綺麗な粉をふりかけて、飛んで行ってしまった



会って初めてだというのにまた会うなんて・・・あるのかな



ん?というかそれより・・・飛んで行った!?



人間は飛ばない、飛行機とかに乗らないと・・・飛ぶことはないのだ



え・・・・・



私が見ていたのは幻だったのだろうか・・・



驚きながらも私は家に帰った




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