ジョーカーの国のアリス
□story21 賑やかなお茶会
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ブラッドは紅茶をすすりながら笑みを浮かべてから言った
「お嬢さんさえ良ければ
好意を持っても構わない」
何よそれ・・・
好意を持つってそんな簡単なことじゃないのよ?少なくとも私には好意を持たれるような魅力なんかない
というかこいつはアリスにもそんな好意を向けてはいなかったか
「いらないから。大体あんたはアリスにも好意があるんじゃないの?」
「好意があるとしてもアリスが私を選ぶとは限らないだろう?」
「じゃあつまり独り身になりたくなくて私を唆しているのね」
ぶふっ!!
ブラッドが私の言葉を聞いて紅茶を盛大に吹き出した
あぁーあせっかくの紅茶が
「な、何故そうなるんだ?」
「いや・・・何となく。あんたは一人じゃ寂しそうねって」
いや分からないからみたいな顔をしているブラッド
彼が動揺したのを見るとちょっと面白かったり
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