ジョーカーの国のアリス
□story21 賑やかなお茶会
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「エリス、お茶会をしようか」
もはや選択肢も用意されていないようだ、いつものことだが
「人参色の菓子がないお茶会なら行ったっていいわよ」
「それは心がけているさ・・・君と私の仲だろう?」
いつ親しくなったのよ
いつ
私はそんなことを思いながらもお茶会に付き合うことにした
もぐもぐとケーキをひたすら食べまくる私
淑女には程遠いが、好きなものは好きなだけ食べていたら幸せなので気にしないことにする
「見事な食べっぷりだな」
「そりゃどうも」
私は軽くそう礼を言ってからまたケーキにありついた
紅茶もちゃんと味わっている、もちろんストレートで
「アリスとは違う・・・だが興味はあるな」
ぼそりとブラッドがそんなことを言っていた
「興味あるって何よ・・・その興味がまさか好意に変わったりしないでしょうね」
私はケーキを食べながら言った
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