ｼﾞｮｰｶｰの国のｱﾘｽ
□story18 所有権はどちら?
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そう･･･エースが、
いつの間にか少し冷や汗をかいていた
エースは私を傷つけた
心はちっとも傷ついてなんかいないけれど･･･理由は分からない
私が好きだなんて言っていたけれど･･･
｢私は･･･････好きじゃ｣
｢エリス?何か言った?｣
思わず口から零れていた言葉がアリスに聞こえていたようで彼女はきょとんと首を傾げた
｢ううん･･･何でもないの｣
私はすかさず笑顔を作ってごまかした
アリスには嘘をつきたくはなかったんだけど
はあ･･･ペーターがいるのよね
ペーターは早速アリスに抱き着いているようでアリスは身をよじっていた
アリスが本当に大好きなんだということが分かる
いっそ･･･エースのことを本当に好きになれたら･･･こんなに悩まないで済んだのかしら･･･
｢アリス!!あの人は放っておいてお出かけしませんか?｣
｢放っといたら駄目でしょう!?彼女怪我をしているんだから｣
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