ｼﾞｮｰｶｰの国のｱﾘｽ
□story17 優しさに溺れて
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この前というか最初のとき、お茶会をビバルディとした記憶があった
確か美味しい紅茶とスコーンをいただいたような気がするわね
あの時の茶菓子は絶品だった
｢こら、エース。手袋は脱いで手を洗ってからにしなさいよ｣
早速エースが美味しそうと言って手をお菓子に出していた時に言った
これって･･･デジャヴかも
最初のときもエースは手袋のままお菓子を手に取っていたような気がする
｢え〜?それじゃあ手を洗ってる時に君が陛下に取られちゃったらどうするんだよー｣
何を言うのか、取られるって･･･ていうかそもそも私はエースのものでもないし
｢いいからエース、さっさと行ってこい。全く嫉妬深いやつめ｣
ビバルディがため息をついて言った、ちょっと誤解してない?
あははと笑ってからエースは手を洗いに行った
騒がしいのからようやく解放されて少し落ち着いたところでビバルディが笑顔を浮かべた
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