ｼﾞｮｰｶｰの国のｱﾘｽ
□story19 遊園地からサーカスへ
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｢エリスー、大丈夫か?耳とか腐ってないよな｣
｢えぇ････何とか。もうあれは何なのよ｣
｢おっさんの演奏は公害って言っただろ?なのにエリスが｣
｢あ、はいはい。それはすみませんでした!もう二度と演奏してなんて言わないわ｣
そんな会話をしながら私とボリスは明らかにゴーランドから離れている所で飲み物を飲んでいる
｢あぁ･･･もう疲れたぜー｣
ふにーとボリスがいつも身につけているファーをテーブルに降ろしてばたんきゅーなポーズになる
というかこの暑い夏だっていうのに取らないのかしら･･･ファー。
このふわふわとしたやつ
｢!! ･･･あげないよ?｣
ボリスは私がファーに興味を示したのを感じ取ったのか取られないように言う
いやいらないから
｢だって俺のお気に入りだしな･･･触らせてならあげるけど｣
にこりと笑ってボリスは言った、いやこんな暑いのにファーを触る気なんて起きないわ
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