ジョーカーの国のアリス
□story18 所有権はどちら?
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ビバルディのお茶会を抜け出した後、私はエースを連れ出していた
「あはは、大胆だよなあ君・・・」
何をのんきに言っているのか、無表情な彼を思い出しながらも私は問い掛けた
「・・・・何か言いたい事でもあるんでしょう?言いなさいよ」
遠目でエースを見ながら言った
「え?俺は特に何もないぜ?」
「嘘つかないで、だったら何でそんな顔をして-----・・」
私がエースを見て言うと手首を顔の横にたたき付けられた、思わず痛みが出る
怖い・・・・そう思ったけれど私はエースを見ていた・・目をそらさないように
「そんなに言うってことは・・・何か心当たりでもあるんじゃない?」
エースはにこりと無機質な笑みを浮かべてから首筋に剣を当てる
まさか斬られるのかと思ったらすぱりと剣はある一つのものを切り裂いた
それがあったところらへんに血が一筋流れた、絶え間なく流れていく紅く温かい液体
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