ジョーカーの国のアリス
□story22 遊園地でデート
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しばらく歩いているとガサガサと森の音がした
一体何だろうかと思って後ろを振り向くと視界には赤一色。
どうなってるのよ
そんな考えも吹っ飛ぶように私の体はビュンと高く飛んだ
飛んだというか飛ばされたというか・・・・
「な、何してるのよエース!!」
気付けばエースは私の体を抱えていた、いわゆるお姫様抱っこという感じで
うわ・・・うわあ・・・お姫様抱っこはないでしょう
いくら何でもお姫様抱っこはない、一瞬エースに重くないだろうかと聞こうかとなったくらい
「あはは!いや〜熊が出て来て・・・スキンシップが重いなあ」
「どう見たってあの熊はスキンシップなんてあんたと取ろうとはしてないわよ!!」
スキンシップが重いことで、この熊はエース、あと私とは仲良くなる気がないと思うんだけど
どう見たってあの熊は私達を食べようとしてるんじゃないかしら
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