短編・企画・過去拍手 U

□過去拍手其の四十
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「ねぇ臨也さん」
「何だい?」

「臨也さんは人間全てを友人であり家族であり恋人だと思ってるんですよね?」
「まあね」

「それじゃあ、生まれたばかりの0歳の赤ちゃんから100歳超えの年配者までってことですよね?」
「そうなるね」

「さらに、男も女も、オナベもオカマもってことですよね」
「・・・ああ」

「へー、じゃあ帝人君も正臣も門田さんも新羅さんもサイモンさんも、臨也さんが人と認めていない静雄さんその也諸々を除いて全員臨也さんの恋人なんですね」
「・・・ま、確かに皆愛すべき人≠セからね。
俺は人が好きだし、それに該当するものは須らく好きだよ、人として。
ただ恋人だと思っていたってキスやそれ以上をするかどうかは別問題だけど」

「あ!それじゃあ私も詳しく調べたことはありませんが一応ヒト科ヒト亜科の人類だと思うので、私も臨也さんの恋人ってことですねー、うれしーなー」
「・・・・・・」
「・・・臨也さん?どうしました?」

「・・・俺と付き合って下さい」
「はい?まあ別に構いませんが。
いきなりどうしたのかとは思いましたけど」

「今人間という種全体よりも好きで好きで堪らないぐらい愛してる存在に気づいたんだよ。
これからはもう俺が恋人だと思うのは君だけだ。
あと恋人同士なんだからキスやそれ以上のことぐらいはするからね」

「・・・はあ、分かりました。
取り敢えず臨也さんが本当に五秒ごとに信念を変える人だっていうのはよく分かりました」

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