幻
□休日の楽しみ方
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今日は休日
久々に仕事がなく、馬鹿な新羅も家にいないため、ゆっくり休日を楽しんでいたセルティ
『そうだ、今日の金曜ロード●ョーはなんだろう?』
セルティは新聞から番組欄だけを抜き取り、項目を読む
『……カリ●ストロの城?』
映画は基本的にはよく見るし、知らない映画は興味がある
よし、見てみよう
セルティはチャンネルを取り出し、番組予約をはじめた
夜になり、新羅が仕事を終えて帰って来た
「なにみてるの?」
お帰り、と新羅に軽く相槌を打ちながらも、セルティはテレビに夢中だ
『カリオ●トロの城』
「ルパンの映画だね、懐かしいな、よく見てたよ。でも、なんで見ているんだい?」
『金曜ロード●ョー』
「ああ、なるほど、そういうことか」
新羅も風呂を済ませた後、セルティに混じり一緒にテレビを見ていることにした
『新羅!この映画面白かったな!すごく感動した!』
セルティは子供のように嬉々爛々と文字を打ち、感動を語る
時折、彼女の霧のようなものも量を増すなどして、感情を表しているようだ
「僕もセルティに盗まれたものがあるよ?」
クスクスと笑っていた新羅が、急に言ってきた
『私は運び屋だぞ?盗みなんて絶対しない!』
警察怖い!
セルティは怒ったように乱暴に文字を打つ
「違う違う」
僕の心です
『…なら私もだな/////』
休日は貴方と談笑が一番なようだ