幻
□red carnation
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朝、隣に新羅がいた
ドゴっ
「いたいよ!セルティ!?」
とりあえず、一発腹に拳を入れたら、新羅が飛び起きた
『ここでなにをしている』
「いや、ほら、やっとセルティと恋仲になったから、添い寝をね?」
『もう一発ほしいのか?』
「わかった!セルティ君は照れているんだね?そうか、僕としたことが君が照れ屋だと失念してたよ!」
さも、当たり前の如くに新羅は抱き着いてくる
ドゴん
「かはっ?!」
『とっとと部屋から出てけ、私は着替える』
ぷい、と新羅から視線を逸らしたら、新羅が言ってきた
「今日は、君の仕事がない。だから、一緒に出掛けないか?」
デートしよう
と、新羅は柄にもなく照れながら言った
『………』
「あれ?セルティ、顔が赤いよ?かわいいな〜」
顔がないのに、何故赤いとわかるのか不思議だが
今日は新羅の誘いに乗ることにした
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