紫雲の蒼写真【第二部】

□休日の海(前半)
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二人がこの世界に来て

春から夏へといつのまにか季節は闌けていた。

『「海だ(!)」ー。』

夏休み間近の休日、

昊天から指す光りが二人を照らす中

さゆと紫苑は二人っきりで海に来ていた。

いつものメンバーとは違って二人だけ

「ツナは修行だし」

『雲雀さんは仕事』

「『自由だぁっ!』」

二人ともうかれている。

首に繋がった鎖が外れたような感覚(ぇ

海には休日と言うこともあってか人で溢れかえっていた。

「紫苑!紫苑ー!かき氷たべたい!ぁ、紫苑迷子にならないでね?」

『さゆかき氷に向かって歩いてるの?逆方向だけど。』

「ぅあっ」

『(・・・駄目だ、さゆ迷子がなる)』

ワンピース形の明るいカラフルな花柄水着を着たさゆは不服そうにこちらを見た。

「てか、紫苑ちゃんはなんで海に来て水着の上に上着着るかな!?」

『日焼けするし』

「日焼け止めあるよ?」

『ひ、日焼け止め塗ると死んじゃう病気なの』

「ふー・・・ん、後で脱がすからね☆」

『やだ、卑猥』

「なっ、違うし!」



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