紫雲の蒼写真【第二部】

□あの子が彼になったよ@
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庭に面した大きな窓から暖かい日差しが少女たちを照らす

少女達の話し声と甘いケーキの香り

時折聞こえる鳥の声

少女達五人は並盛に新しくできたケーキ屋さんに来ていた。

花「そういえば、京子ってばこの前の金曜日先輩に呼び出されてたでしょ」

京「花!なんで知ってるの?」

「わーっ、どんな人?」

ハル「かっこいいですか!?」

『ぁ、中庭で金曜日に話してなかった?あの人?』

京「その人だと思う、金曜日だったから」

花「でも断ったんでしょ?」

京「うん、あんまり話したことない人だったし」

ハル「はひーっ、京子ちゃんモテモテですね!」

「モテモテだぁ!すごい!」

花・紫苑「『さゆって自分がモテてるの気づいてない(わ)よね…。』」

「何か言った?」とさゆが不思議そうな顔をする。

『ううん、いやぁ…さゆも先輩とかに良く話かけられてるよねって思って』

「なんだろうね、同じ学年だと勘違いされてるのかな?」

意図が伝わらない。

『それはないと思う、よ』

花「はいはい。もうちょっと沢田の努力の理解してあげなさいよって話よ」

『それ!』

京「ふふふ、そういえばさゆちゃんの好みってどんな人なの?」

「ぇ、私?うーん考えたことないかも」

花「学園祭のときに来てた人達も結構かっこいい人いたじゃない」

『(ヴァリアーのことかな)そうだね、もうより取り見取りって感じのメンバーだよね』

「あの方たちはキャラが濃すぎて…」

ハル「さゆさんには優しい人が似合いそうですよ!」

『好みないのー?顔とかは?』

「うぅーん…かっこいいひと…とか?」

『ツナもフランもベルもかっこいいよ?』

「性格は気の合う人が良いな、長い時間一緒に入れる人」

『抽象的でわかんないよー。気が合うとか私かっ!』

「もう私、紫苑と結婚するーっ!」

『そしたら私が主婦する、働きたくないー!』

「っえ、私無理だよ働けないよ!?飢え死にしちゃうよ紫苑」

花「そう言う紫苑は好みのタイプとかいないの?やっぱあの風紀委員長なわけ?」

『な、なんで雲雀さんなの!?』

「紫苑ってばいっつも雲雀さんと一緒だよね、もー本当に妬けちゃうくらい」

『それは私が雲雀さんの仕事手伝ってるだけだからっ!!』

「紫苑には骸もいるじゃん!」

ハル「はひーっ!紫苑さん二股ですか!」

ぁあ、ハルの中で誤解が生まれていく。

花「ちょっと扱いづらそうな人たちね…ああ言う人たちが好きなの?」

『(雲雀さんと骸が好み…な訳ではないけど。好みで言うなら優しくて純粋な感じかなぁ。あははさゆみたいな人がすきなのかもw)』

京「紫苑ちゃん?」

「紫苑―??起きてる?目開けたまま寝てるの??」

ハル「すごいです!!」

『わっ、ちょ、起きてる起きてる。考え事しちゃっただけー』

花「そんなに深く考えなくていいのよ」

『あんまり好みとかわかんないや、透明な感じの人が好きだなぁとは思うけど』

ハル「透明人間ですかっ!?」

京「ハルちゃん、それは違うと…」

「うーん、色素の薄いひと?肌の白い人??(ぁ、初代みたいな?)」

『純粋なひと、みたいな。ぁ、もうこんな時間だよ。駅前のお店行くんでしょ?行こうよ』

花「そうね、行きましょ」

京「ケーキ美味しかったね!」

ハル「本当ですー!ハルのケーキショップナンバー3には入ります!」

「何個でも食べれちゃうよね!」

『それいっつもじゃん(笑』

「いーいーのーっ!」




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