紫雲の蒼写真【第二部】

□バズーカ編@
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草「よし、いいぞ」

『これ誰?』

雲雀さんに借りている部屋の鏡を見て思った
桃色に光る唇、

初めて見る自分の顔・・・

段ボールに入っていた黒髪の長いウィッグもつけてもらったので別人みたいだ。

服装もいつもより女の子らしくしてみた。

草「いいと思うぞ」

『ありがとう草壁さん』

草「雲雀さんに見せてきたらどうだ?」

『恥ずかしい』

草「せっかくしたのにか?」

『そっか、自分で化粧できないし見せてきます
っ』




『ひ、雲雀さん』

雲「何」

書類から顔をあげてくれない

『こっち見て』

ちょっと意地になって、雲雀さんの頬を両手で包むようにして顔を上げさせた

雲「何、…!?」

『変かな』

雲「いいんじゃない」

っふ、と笑う雲雀さんは珍しい。

風紀委員になる真面目な(?)不良の方々はこの笑顔が見たいがために入る人もいるらしい…

なんでも強い一匹狼に認められた気分になるとかならないとか

『良かった』

雲「可愛いよ」

幻聴っ!?

雲雀さんが可愛いって言ってくれた

ぁ、文化祭の時も言ってくれたっけ・・・

『ありがとう』

雲「出掛けるの?」

『ぁ、うん夕方位にできるだけ早く帰ってくる』

雲「もったいない」

『何で?』

雲「可愛いのに一緒にいれない」

『・・・っ!!//』

机から見上げて怪しく笑う雲雀さんの方が可愛い!←

雲「いってらっしゃい」

『行ってきます//』

わぁあ、なんか幸せだ。


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