二次創作小説・・・ぽいものへの挑戦

□ウワサの努力をあげる?!  (ギャグです!!ほのぼの努洋)
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その後、ヒーロー星におもむき、例によって手当たりしだいヒーロー達をとっ捕まえては聞いて回ってみるものの、結果は先程と変わらぬものばかり。
もう人間相手にも聞いてみたら良いじゃないか、とぼやく兄二人だったが、
事件が解決した後、ヒーロー同士の方がごまかしが効くし、変に傷つけないで済むとの
天才マンの言葉に、疲れを濃くする。

「もう、適当に放っておいたって良いんじゃないか?別にタイムリミットのある話じゃなさそうだし。
それに何より、我々の寿命は結構長いんだから」

ふと気付き提案する友情マン。しかし、努力マンは首をただ横に振るのみ。
顔を見あわす一同。その前に、意外な人物・・ヒーローが現れた。


「世直しマン!!」

「何か大騒ぎしてるのがいると思ったら・・・。一体何事か?」

がっしりと鎧に身を包み、まさに戦う戦士。
常に風格を持った世直しマン。
そんな彼が、小首を傾げて聞いてくる姿はちょっと可愛い。

「いや、実は努力が
「・・・世直しマン」

軽く説明しようと口を開いた友情マンをさえぎり、努力マンが
世直しマンを見すえる。
そして。

「私と結婚してもらえないでしょうか」
「?・・・よく分からんが、嬉しい話だな。喜んで引き受けよう」


『あ。』


彼らの目の前で、努力マンの指から指輪が落ち、音を立ててはねかえった。


「あ〜???!!!け、結婚と言ったのか努力マンは??!」

皆が安堵し、座り込んでから。
ようやく事情を聞かされた世直し・・いや、よっちゃんが
素っとん狂な声を上げて努力マンを指さした。

「すみませんでした、迷惑をかけて・・・」

「もう良いじゃないか、終わった事だ」

うなだれる弟の肩を、勝利マンが軽くたたく。

「それにしても・・・。世直しマン、貴方が聞き間違いをしてくれたおかげで
やっと終わりましたよ」

苦笑の天才マン。よっちゃん頭に手をあてつつ、恥ずかしそう。

結婚して頂きたい、の一言を、彼は「決闘してほしい」と聞き間違えていたのだ。


「・・・師匠と同じ聞き間違いですね」

言って、やっと努力マンが笑った。
つられる様に皆微笑み。
こうして、この事件は幕を閉じた。
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