Pandora Hearts
□来世に…
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ブレイクはもう死んでいます。
ギルも死にます。
オズ独白です。
オズギルではありません!
死ネタなので、苦手な方はお戻りください。
ギルバートが死んだ。
その知らせがあったのは、今日のお昼すぎ。
さっきまでいきなりのことで頭が混乱し、その言葉の意味が理解できなかったが、
今はもうその現実を受け入れはじめている。
自分の大切な従者だったギルバートは今日の明朝、殺されたらしい。
パンドラの構成員として働いていたギルバートは一昨日から、「仕事」に出ていた。
なんでそんなことくらいで、とは考えたものの状況が状況だったらしい。
ギルバートの死体は、運良く綺麗なままかえってきた。
部屋に置かれた従者に会いに行く。
丁度、彼の部屋へ入ろうとドアを開けようとしたとき、
扉が控えめに開き、中から彼の弟が目を真っ赤に充血させて出てきた。
あぁ・・・やはり彼は死んだのか・・・・・
彼の弟が人前でこんなに泣くところなぞ、見たことがない。
弟は、少しこちらに微笑んで扉を少し開いたままその場から立ち去った。
少し開いた扉に手をかけ、部屋に入り、従者の眠るベッドへと近づき、彼に触る。
…………冷たい、
本当に逝ってしまったのか。
ふと、顔をみる。死んだ人間とはどんな顔をして眠っているのだろう、頭を上げ従者の顔をみた。………彼は幸せそうな笑みを浮かべ微笑んでいた。
なんだ、こいつ。殺されたのに笑ってるよ...馬鹿じゃないのか。
気持ち悪い、と言いながら彼の頭を撫でる。
本当にどうしてこいつはこんなに安らかな顔をして死んでるんだ。
・・・、あぁ、そうか…
わかったよ、愛した者のところへ行けるのがそんなに嬉しいのか。
まだ生きている主人よりもう死んだ恋人の方が大事なのか。
ちょっと妬けるな
でも、ここは気持ち良く彼を送り出してやった方がいいかな。
「お幸せに…」
もし、2人が別の時間でうまれたときまた、2人が恋人同士で有ることをのぞむよ…
end
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後書き
死ネタです。
すみません
あやまることしかできません…
読んで下さった方、ありがとうござます!