DISSIDIA学園
□桜色の人生
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私、日永桜は父の病、借金という荷物を背負った家族の一人娘。
先日、父の病が急変し父は私と母を置いて先に旅立ってしまった。
残ったのは多額の借金。
その額、一億。消費税を入れると一億五千万。
とんでもない額に私と母は今日まで必死に生きてきた。
あの日を境に私の人生は激変した。
『ただいまー。』
いつものように学生としての務めを果たし、今にも倒れそうな古いアパートに帰宅した時だった。
母「ありがとう、本当にありがとう。」
?「いいえ、お気になさらずに…。」
母は涙を流しながら感謝の言葉を述べていた。
『お母さん?』
母「桜、お帰り。あのね、この方が借金を肩代わりしてくれるっていうの!」
『ホント?!』
私はこのビンボーな暮らしから脱出できる、そう確信した。
母「ただ…。」
だが、母の表情は一気に曇る。
そして思いもよらぬ言葉が発せられる。
母「私は、あなたを借金の身代わりとして肩代わりしてくれる方が経営する学校に編入させなくてはならないの。」
『…へ?!』
_______嘘でしょ?!
?「桜さん、あなたはこの家の借金を私が支払う代わりに、あなたを名門私立ディシディア学園に編入させていただきます。」
この日から私の人生は大きく狂い始めた。