hit企画+リク小説置き場

□Secret seasoning
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彼の朝は早いわけではない
が、最近不本意ながら早起きをしなければならない状態になってしまった

「弁当を作んのは問題ねぇ、それに食費も払って貰ってる。でもなぁ、俺はもっと寝ていたい…」

彼のそんなつぶやきを聞くものはいない
まぁ監視カメラがついているので、雪男は知っているだろうが…

「これでよし。あー、もう時間やべぇ…雪男は帰って来ねぇはずだしいいか」

この考えが、彼の人生を狂わせるとは誰も思っていなかった

「あー、腹減った…」
「奥村君、はよ食べに行きましょうや!」
「ホンマや…腹減りすぎて死にそうや」
「毎日毎日すんません」

京都三人組がやって来た
子猫丸だけだ、感謝の言葉を述べてくれるのは

「これと、これと…」
「美味しそうだね。兄さん」
「だろ?…って、雪男?!」
「そうだよ。雪男だよ」

凄く気まずい空気が流れる
明らかにこの弟の弁当はない

「あはは。別に怒ってないよ?お弁当を忘れたくらいで」

確実に怒っている
後ろの阿修羅が見える

「志摩君、一度死んでみたいと思いませんか?」
「え?!なんで、俺なんですか!」
「はい?君の意思はどうでもいいんですが?」
「いやぁぁあああああああ!」

彼らがホンキノ殺し合い
というか、一方的に雪男が撃ちまくっている
そんな彼らを尻目に、黙々と弁当を食べる燐たち

「助けてぇぇぇええええええ」
「あはは。楽しいですねぇ」

正真正銘のどSである
燐は、次からは弁当を作っておこう、そう心に誓った
ついでに、隠し味に哀情と言っておけば、字面的に喜んでくれるだろう

end

あいじょうは愛ではなく哀である←ここ重要

志摩君のお弁当は、雪男が食べたそうです

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