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□好きです、燐君?!
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祓魔師を目指すものが集うこの塾
どこにあるのか?と問われても答えられないだろう
そこに通うものがいる学園があった

「奥村君」
「なんでしょう?」
「あの、お兄さんにこれ、渡してもらえない?」
「分かりました」

ニッコリと微笑み、女子生徒から兄宛のラブレターを貰った雪男
彼の大事な兄にこんな手紙を渡すわけがなかったが…

「(兄さんに渡すわけないだろ…)兄も喜ぶと思います」
「本当?それじゃあ、よろしくね?」
「はい」

腹黒い弟の雪男は、兄である燐の事が大好きだった
始めは義父の仇だと思っていた
だが、本当にサタンのせいであったことが最近分かったのだった
何せ、自分にまで憑きやがったのだ
あのクソ悪魔が

「あの、奥村君。これ、お兄さんに…」

またか
毎日数十枚の手紙を貰う
毎日渡してくる女もいれば、一度きりの女もいる
はては、男からも貰う
そう言えば、兄が最近男に言い寄られているらしい…

「分かりました」

と表面上は穏やかだが、内心物凄い言葉で罵倒している
それはもう、放送禁止用語をバンバン使っている

一方兄は…

「俺と付き合え」
「はぁ?無理、絶対無理」
「照れなくてもいいんだ、お前がツンデレなのは分かっている」
「(頭逝っちゃってんじゃねぇのか…?)照れてねぇ。俺は帰る」
「24と58の最小公倍数は?!」
「…えっと…」

律儀な兄は考えていると、相手の男がまた距離をずずいッと詰めた
それに気付いた兄は

「うぜぇ!近づくんじゃねぇ!」

至極真っ当な返答を返し、男性が実際そうなれば涙を浮かべるであろう所に、渾身の蹴りを決めた
当然、彼は涙を浮かべ、悶絶してしまった

毎日毎日、鬱陶しいんだよ!

彼の心の声が届く日は来るのだろか…

end

モテモテ…?
そう言うことは気にしないでぇ…
毎日毎日、こんな感じで男女共々燐にメロメロってことで…

では!

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