青の祓魔師
□ねぇ、遊ぼうよ?
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「燐、僕と遊びましょう」
「お前!こないだの奴だろ!」
「あ、はい。そうです」
そうです、ってこいついきなり殴りかかってくるんじゃねぇだろうな…
「アマイモン、そんなところにいましたか」
「あ、兄上。燐と遊ぼうかと」
「そうか☆では、私も一緒に遊ぼうか」
「は?え、ちょ…待て待て」
「問答無用ですよ。燐」
ひょいっと燐を担いで跳ぶアマイモン、それにならって跳ぶメフィスト
「ふざけてんじゃねぇぇえええええ」
ボキャ貧で悪いが、とりあえず物凄い高いところに、助走なしで飛び上がったんだ
「あ゛〜耳痛ぇ」
「おやおや…アマイモン、もう少し抑えるべきでしたね」
「はい…シュンごめんなさい、燐」
「え、いや。こっちこそごめんな?」
幻覚でしょうか☆アマイモンに耳と尻尾が見えます☆
「で?一体何して遊ぶんだ?」
「そうですね…アマイモン何か考えてるか?」
「いえ。燐、何か物質界で面白い遊び知っていますか?」
「ん〜…じゃ、かくれんぼとかは?」
「かくれんぼ?何ですかそれは?」
「鬼以外が隠れて、それを鬼が探すっていうルールかな?隠れるときは、10秒以内」
「そうですか。では、どうやって鬼を決めるのですか?」
アマイモンの様子に絆された燐は、とりあえず遊ぶことを選択したのだが…
「初めてだろ?じゃ、俺が鬼だな」
「見つかれば命を懸けて戦うのですね」
「ふむ、やはりこの世界は面白い」
「違うからな!?見つかったら鬼と一緒に行動するの!」
「そうなんですか?つまらないですね」
つまらないのか?平和が一番だと思うのだが
「話していても始まりませんし…では、スタート☆」
「い〜ち、に〜、さ〜ん…」
「行くぞ、アマイモン」
「はい、兄上」
ひゅん、風を切って走る二人…
俺は思うのだが、こいつらを見つけるのは不可能じゃないのか?
「兄上、燐に不利ではありませんか?」
「それもそうだな…よし、どちらかが見つかるか」
「そうですね。では、私が」
「そうか☆いいこだな。ヨーシヨーシ」
ナデナデとアマイモンの髪を撫でる
うわぁ、兄上に撫でられたの久しぶりだ…
嬉しい…
でも、燐にも撫でられたいかも…
「では、また後で」
「あぁ、よろしく頼んだぞ」
そろそろ、数え終わる頃だろう
どの辺りに隠れようか?
「あ!アマイモンみーつけた!!」
「見つかってしまいましたか」
「む〜、隠れろって言ったじゃねぇか!」
「すみません、隠れる場所が見つからなくて…」
「それなら仕方ねぇか…」
「では、兄上を見つけましょうか」
「おう!」
さて、兄上はどこにいるのでしょうか?
…ま、まさか、あれでは?
「なぁ、あれ、メフィストか?」
「おそらく…ですが、すぐ見つけてしまうと兄上絶対拗ねますね」
「ハハ、大人げねぇな」
メフィストが隠れていたのは、草むらの影だった…
ド派手な服でそんなところに隠れるのは得策ではないと思うのだが、何故か隠れていた…
「あれ〜、メフィストどこだ〜」棒読み
「本当ですね〜、どこへ行ったんでしょうか〜」棒読み
「クスクス、私は、かくれんぼの天才ですね☆」
「あ、あそこはどうだ?」
「う〜ん、そうですね〜行ってみましょう」
棒読みでメフィストを探すふりをして、メフィストの隠れている所へ向かった
「あ、メフィスト。見つけた」
「兄上、探しましたよ〜」超ウルトラ棒読み
「見つかってしまったか☆」
「ハハハ、次の鬼は初めに見つかったアマイモンからだな」
「はい、分かりました」
そういって、数えようと後ろを向いた瞬間
「兄さん、今日の宿題終わってないでしょ」
「雪男!?」
「では、メフィスト卿失礼いたします」
「あ、はい」
アマイモンは木の後ろに隠れていたため、雪男に見つからなかったのだ
見つかっていたら大惨事になってましたね☆
「兄上、燐帰ってしまいましたね…」
「残念だ。私たちだけでやるか?」
「そうですね」
あーあ、また今度燐と遊ぼうかな?
end
慧様のみ、お持ち帰りOKです!
慧様、遅くなって申し訳ありません
最後のメフィストとアマイモンの絡みが少なくてすいません(泣)