hit企画+リク小説置き場

□知らない方がいい事もあるんだよ
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世の中には知らないことの方が幸せなことがある

学園某所にて
「只今よりオークションを開催する」
「「「うぉぉぉぉぉおおおお」」」
「本日の出品物は、奥村様の使用済みシャープペンシルと写真だ」
「俺1000円!」
「いいや!1200円だ!」

ワイワイギャイギャイと騒いだ結果
シャープペンシルは3000円、写真は5000円となった
勿論、収益は燐応援グッズと銘打ったうちわなどになっていく

「本日はここまで。バレるとまずいので慎重に出ていくんだぞ」
「「「おぅ!」」」

先ほど争っていたのが嘘のように団結した
こうして、第10回オークションが終わった



男子寮にて
「あれ?また荷物がなくなってる」
「またなの?大丈夫?」
「あ、あぁ大丈夫だけど…」

最近物が頻繁に無くなる、しかし自分に被害があるわけではないため放置してきたのだが…今では廊下を歩いているだけで視線を感じる
いやな感じがするような視線だった
その事は雪男に迷惑をかけるわけにはいかないため、黙っている
雪男にしてみればもっと頼ってほしいと思うのだろう
更に、僕は頼りないのだろうか…?と悩む原因だったりする
そんな事に気が付かない燐は一人悶々と悩む

「本当に何かあってからじゃ遅いんだから、なんでも言ってよ?排除してあげるから」
「いやいやいや、弟を犯罪者にしてたまるか!」
「そう?兄さんのためなら完全犯罪もできるんだけど」
「何気にすごいな、じゃなくてそこまでしなくていいから!な?」

本当に完全犯罪を行いそうで怖い
しかも、薬学を研究しているためいろいろな薬がたくさんある
それこそ記憶を無くさせるような代物まで…


塾にて
「ちょっといいか?」
「なぁに?何かあったの?」
「いや、そのぉ…ゴメンっ!しえみのために作ってたクッキーがなくなってたんだ」
「忘れてきたの?」
「違うんだ。出かけるときはあったんだけど、塾に来て確認してみたらなくなってたんだよ」

しえみへ日頃のお礼としてクッキーを焼いたのに、塾に来てみると無くなっていた
食べた覚えもないし誰かに渡した覚えもない
本当に無くなったのだ
でも、いったいどうして?
オークションに賭けられていたからだが、その真実を燐は知る由もなかった

「いいよ〜また今度で」
「本当か?ごめんな」
「ふふ、燐のお菓子は美味しいから楽しみにしているね」

しえみにとって燐はかけがえのない友人であり、萌えの補給源になっている
だから燐の負担になるようなことはしない

「本当に助かった。ありがとうニコッ」

礼を言った燐の笑顔を、満面の笑みで携帯のシャッターを押しまくるしえみ
カシャカシャ、と何枚も撮り続ける

「杜山さん、後で俺の携帯に送っといて!」
「じゃ、この間とってたやつ頂戴?」
「ええで!ほな、交渉成立やな!」

志摩との謎の会話が始まり、燐はポカーンとその会話を眺めていた
塾内には、雪男をリーダーとした燐ファンクラブみたいなものがある
しかし、全員燐至上主義であるため燐が本当に嫌がる事(課題を除く)や気分を害することは一切しない(何度も言うが課題を除く)
燐が拒絶すれば、全員はその行為をやめ燐に仕える従者のごとく甘やかす

「なんかよく分かんねぇけど、俺の写真くらい普通に撮れよ」
「自然な表情の方がいいに決まってるでしょ」
「そうか?出雲はそう思うのか…よく分かんねぇけど。すげぇなお前ニコッ」
「そ、そんなことあるわけないじゃない!で、でも…褒め言葉として受け取っておくわ」

出雲のツンデレ発動
出雲も燐の事が好きで守ってあげたいらしい
自分や自分の友人まで助けてくれた、その恩に報いたいと願う
少ししか役に立てなくてもいい、燐さえ幸せに笑ってくれれば…
その思いを塾生たち全員が持っていた
何物にも代えられない燐の笑顔を守ると
その辺の燐ファンクラブと同じ括りには入れられないほどの決意を持っていた

「皆さん、テストを返却しますので座ってください」

雪男が教室へ入ってきた
その手には、昨日行ったテストがあった

「勝呂君、満点です。よく頑張りましたね」
「ありがとうございますっ」
「奥村君、今回の基準点は何点か知っていますか?」
「えっと、60点だっけ?」
「そうです。奥村君の点数は59点でした」

塾生全員の顔に緊張がはしった
あと一点だとっ!?(僕・俺・私)の点数一点あげたい!
勝呂など10点ぐらいあげるつもりでいた

「奥村先生、そこを何とか!」
「えぇ、先ほどの可愛さに免じて一点あげましょう。それに、最近は目覚ましい成長ぶりですしね」
「ありがとう、奥村先生!」

その発言に、全員の顔が輝いた
なんていい先生なんだろう!ま、自分が同じ立場でもおんなじことをするけど!
流石にあと1点2点で合格でなければ補習だったが、その補習も軽くなっていた
こんなに燐至上主義の塾だが、燐の事を敵視している人たちもいた

「奥村先生に色目を使って!兄弟だからってベタベタしすぎなのよ!」

燐がベタベタしているわけではなく雪男がベタベタしているのだが、恋する女の目にはそうは映らなかったらしい
そういう人間の嫌がらせなどは塾生たちの暗躍によって潰されていった

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舞様遅くなってすみません
一般生徒の方はこれからもっと悪化してから潰していただきます(笑)
塾生たちの方は、hit企画とかで書いた小説の設定と似てきてますね…
すいません、あれも今進行中なので…
こんなお粗末小説でもいいのでしょうか?
書き直し等ございましたらいつでもどうぞ
では、完成までもうしばらくお待ちください!
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