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□交われば砂を吐く
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5000hitお礼文 雪燐・甘々・女体化
姉弟じゃない雪燐・雪男は燐と呼んでます・燐は悪魔じゃない設定

「燐ちゃん♪今度、デートしない?」
「いやです。ズパッ」
「そんなこと言わずにさ〜」
「お断りしますスパッ」
「チッ…仕方ねぇ、実力行使だ」

はぁ、この状態になってから何度溜息をついたことだろう
男子生徒に囲まれ、既成事実を作られかけたことが何度あっただろうか…数えるのも面倒だ

「あ、雪男?今すぐ来てよ、そうじゃなかったら志摩呼ぶよ?」

いきなり、セ〇ムと書かれた防犯ブザー?を耳に宛て会話し始めた
その向こうで、ガコンッズガンッと音がしていたのはご愛嬌である

「俺ら相手してるのに、余裕だね〜」
「そうそう、本当に貰っちゃうよ?」
「ハッ、あんた達なんかにやるものなんてないわよ」
「強気だねぇ。いつまでもつかは分からないけどねニヤァ」

残忍な笑い方をしている男、それを見てビビる燐ではない
むしろ好戦的な気分へと変わった
そして、いきなりドアが吹っ飛んだ

「燐、これから自重しろと言っただろう」
「遅いっ!雪男、遅すぎるわよ」
「来てやって、その言い草はなんだ!」
「どうでもいいから、早く殺りなさい」
「はいはい。了解しました、ご主人様」

不良ガン無視で会話していたのは、成績優秀・眉目秀麗etc.etc...さまざまな良い噂しかない聖人のような人のはずだった
そのはずの人物が、ご主人様と呼んだのはほかでもない、今襲おうとしていた人だった

「な!?どうして」
「別にいいじゃない。あんた達はここで死ぬんだから」
「俺に向かって言ったのに、なぜおまえが答える」
「別にいいでしょ?言う事は同じだし、貴方は私の下僕だし」
「はぁ…少し下がっていろ、すぐ片づける」
「ようやく!?何やってんのよ!」
「お前のせいだろうが!」

夫婦漫才?を繰り広げつつ、雪男は不良たちを倒していく
ビュッ、と風が鳴る…どれくらいの速度なのだろうか?
蛇足だが、彼が本気で蹴ったら人の胴体が吹っ飛ぶらしい

「はぁ…多少は努力して連れ去られないようにしたらどうだ」
「いやよズパッ面白くないじゃない」
「お前の道楽など知るか。俺だって忙しいんだぞ」
「ハッ!私が志摩呼ぶって言ったら、すぐ来たのは誰かしらねぇ?」
「うっ…俺が悪かった、許していただけますか?燐様」
「まっ、助かったしいいか」

跪き、燐の手の甲にキスを落とす雪男
それを、至極当然のように受ける燐

「帰ろうよ。疲れたし」
「了解。こいつらはどうする」
「そのあたりに転がしとけば?誰か片付けるでしょ」
「そうだな。姫、お手を」
「歩きたくないから運んで」
「了解した」

ご無礼を、と膝裏に手を差し入れ抱き上げる
俗に言う姫抱っこ
この姫は、俺の気持ちに気付いているのか?
本人は、燐を溺愛しているのだが…そのご主人が全くと言っていいほど気にしなかった
だが、燐本人も
好きなのに、言えないなんて…
と思っていたりいなかったり


「姫っ!無事やったか?」
「大丈夫よ。それより、仕事終わったの?」
「もちろんや!後は、会長のサインだけやで」
「そう。で、それはどこ?」
「これや。こことそこにサイン頂戴な」
「何々?部費アップと私をマネージャーに?」
「却下だろう。お前は生徒会長だ」
「ふふ、そうね。これは却下、部費アップなんて、我が校に貢献してから言いなさいってのよ」
「分かった。部活の方には俺がゆうとくわ」
「ありがとう。勝呂も子猫丸もお疲れ様」
「大丈夫や。ほな、姫も気いつけてな」
「そうですよ。姫、お気をつけて」
「ありがと♪また明日ね」
「「はい」」

志摩と雪男は副会長、会計は勝呂と出雲で書記は子猫丸としえみ。
本日は、男子だけ集めて緊急集会という名のお叱りの会が開かれていた
叱るのは燐で、叱られるのは生徒会メンバー含む男子全員
なので、今日のようなことが起こった(普段からそんな感じだが)

「しかし、なんで万年一位の雪男が会長じゃないのよ」
「俺はお前につかえているのだから仕方ないだろう。だが、お前も二位だっただろう」
「勝ててないんだもん!どうやったらそうなるのよ」
「知るか。大体、一点差なんだろう?そんなに変わらないじゃないか」
「一点でも負けてちゃいやなの!」

むぅ、頬を膨らませる燐に、ドキッとくる青春真っ盛りなお年頃の男子役員達
仕方がないだろっ!と誰に言うわけでもなく心の中で叫んでみる

「もういいわ…今日の仕事は終わり?終わったなら帰りたいんだけど」
「終わりや。会長、送るのは誰や?」
「雪男、頼んでいい?」
「異存はない。鞄をかせ」
「歩くの嫌だから、運んで」
「了解。失礼する」

またも、姫抱っこ
志摩は羨ましそうに眺めていた

end
5000hitすぎちゃいましたが、ありがとうございます!
この話は、俺得です
自分が書いていて、楽しい話でした
燐に傅く雪男たち、最高だぁあああ!
同士が増えてほしい(笑)
お持ち帰り自由です
報告は任意です

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