ネタ

□ムーミン夢
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光の差さない暗闇の中で女の子の泣いている声が聞こえた。





タスケテ

誰カ、アノコヲタスケテ……





「暗くて何も見えないよ……。」



オネガイ

タスケテ


何処だが分からない、何も見えない世界で誰だが分からない泣いている子の声だけが全てだった。

「君は誰?ここは何処なの?」


怪我ヲシテイルコガイルノ、

ハヤクシナイト死ンデシマウカモシレナイ!



「え……?」




兎に角、声のする方へ歩いてみることにした。




「何処!何処にいるの!?」


マッスグ

マッスグ!

ズットズットマッスグダヨ!


ずっと真っ直ぐ歩いていくうちに波の打つ音が聴こえくる。
泣いている子の声も次第に大きくなり、場所が近いのだと足を早めた。




「…もうすぐだから!、もうすぐそっちに行って助けるから……ーーー」



☆彡


「……で、怪我をしている子は見つかったのかい?」

「ううん、見つける前にそこで夢が覚めちゃったんだ。」

「只の夢じゃないのかい?」

「そうかもしれないけど……だけど、気になってしょうがないんだ!」
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