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□髪
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くーるくるくるくる
ばさばさばさ
くーるくるくるくる
ばさばさばさ


「……ルフィ」
「なんだ?」
「さっきから人の髪で何遊んでんの」


私の髪に指や手を絡ませてそれを揺り解く。
そんな他愛ない事を、何が面白いのか飽きもせず繰り返しているのは、ウチの船長。


「ナミの髪がスゲー生えたから面白くてよー」
「あんたね…生えたって、私の髪何だと思ってんのよ」
「そうだなー、食いもんだったら良かったのにな」
「食、う、な」


普通の人なら冗談になる事も、ルフィなら本当にやりかねないから困る。
その証拠に、何かの食べ物にでも見えてきたのか口から光る物が。


「ちょっ、私の髪にヨダレを垂らさない!お腹がすいたならサンジ君に何か作ってもらったら?」


危うくヨダレの餌食になりそうだった髪をルフィの手から引き戻した。
まったく、何考えてるんだか。
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