ZELDA.
□流れ星に愛を込めて
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『あ、流れ星!!』
宝石をちりばめられたような夜空。
キラッと流れた星が、脳裏にこびりついている。
静かに流れる川の音が、何とも心地良い。
そんな気持ちの良い夜に、リンクと夜空を見上げている。
「ほんとだね」
『綺麗ー…』
余韻に浸っていると、また白い光を放った星が流れた。
『また流れ星っ!』
キラキラした目で見ると、次々と星が空を流れる。
こんなにも流れ星が見れるなんて、と感動と興奮が一気にくる。
『リンク、見た!?すっごい綺麗だね!!』
少し興奮気味に話すと、リンクも感動したのか言葉を失っている。
『あっお願い事しないと!』
すぐに両手を握り締め、願いを込める。
「絵里、なんてお願い事したの??」
『え??ヒミツっ!』
えへへ、と悪戯っぽく笑ってみせて、握っていた両手を離した。
「えっ教えてよ」
『やだよ、内緒だもん』
そのまま立ち上がり帰ろうとする私に、リンクは野次を飛ばすが無視。
『帰ろうよーっ』
「ったく、ケチだなぁ」
『そんなんじゃないよ!』
リンクと手を絡めながら、私はもう一度空を見た。
流れ星に愛を込めて
(ずっとリンクと一緒にいられますようにっ)