ZELDA.

恋々。
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あれからリンクと付き合い始めた。



なんか、本当に、信じられない。
こんなにかっこいい人と両思いなんて…//



『…絵里、ニヤけすぎ』



「えっ!!ご、ごめん//」




うっわ、恥ずかしい!!
顔が熱くなってきたのがわかる。



真っ赤な私をよそに、リンクはケタケタ笑っている。




話題を変えたい…//




「そっそういえば、これからどこに行くの??」



『ん??もう少しでわかるよ』



手を繋いだまま、早足になる。




一体、どこなのかな…??






―――――――――――…





「リンク…、何これ…」



私たちが来た場所は、城下町。

変なステージみたいなのがあって、その前にはお客さんがたくさんいる。




『絵里と付き合ってることを、みんなに知ってもらおうと思って』




目を細めて可愛い笑顔で言うリンクに、私は何も言えない。




「そっ、そこまでしなくても…」



『ほら、行こう』


私の話は聞かずに、ステージへ上がる。





会場はこれでもかと言うぐらい歓声が響く。




『みなさんに発表があります。

実は、俺の隣にいるこの方、絵里さんとお付き合いをしてます!!』




なっ何、こんな発表…。
訳わかんない!!




会場は一気にどよめく。



「キャーリンク、イヤだー!!」


「本当に付き合ってるの!?」


「そうだよ、キスして証明しろよ」




「「キースっ、キースっ!!」」




会場のみんながその言葉を叫ぶ。


こんなの聞きたくない、最悪…泣きそう。




リンクの顔を見ると、眉間にシワがよっている。

…かなり、怒ってるのがわかる。





『わかったよ!!

絵里…』



「へっ!?リンク…!?」




リンクは私の腰に手を回してきてグイっと引き寄せる。





「キャーーー!!」




周りに叫び声が響くが、私はそんなこと聞く余裕がない。



ほっ本当にキスしちゃうの!?
みんなの前で!!



覚悟した瞬間、ピタっと唇がギリギリ触れそうところで止まった。





『なーんてね、』



ペロリと舌を出したリンクは、唖然とする私の手を引いて退場する。




『ごめん、腹立ったからってあんなことして!!』


「ううん…、全然平気」


『改めてさ…
誰もいないし…キス、していい??』


「えっ、…いいよ//」


心臓、やばい。


リンクの顔が近づい

てきて、目を閉じる。

ちゅっと軽いキス。



それだけでも心臓、バクバクだぁ…//



『絵里、りんごみたいに真っ赤だよ』


「なっ…//見ないで//」



恋々。


(あ〜もう!!絵里、かわいすぎっ//)
(やっ、やめてよ//)








 

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