ZELDA.
□最後の時が来るまで
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暗くて、痛くて、閉じていた目を開いた。
でも、まだ暗くて体全身が痛い。
ここは一体どこ??
「な、んで……
…っ!!」
ふと隣にある物体を触ると
手にヌルっと血がついたのがわかった。
それはリンクだった。
「り…リンク…、リンク!!」
思い出した。
私とリンクは、山へ行った帰りに誤って崖から落ちたんだ。
「やだ…、リンク!!」
『…ん、…絵里??』
「…っ、よかった…、生きてて…よかった…っ」
『はっ何…、言ってんだよ…』
リンクが腕を伸ばしてきて、私の髪に触れる。
『絵里も、…無事でよかった…』
こんな時でも、私の心配しかしないリンク。
「っ……ふっ…リンク…私たち、死んじゃうの…??」
『ばか、…死ぬわけないだろ…』
こわい、こわい、こわい…
涙が次から次へと溢れてくる。
死がとてもこわい。