ZELDA.

想いの行方
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私の想いは、いつも一方通行。



「リンクっおはよう」



『おはよ、絵里』





朝からリンクに会えてラッキー…

なんて…。



「絵里っおはよう」



リンクの後ろからひょこっと現れたのは、イリア。

最近、2人は付き合い始めたらしい…




「おはよ〜朝からラブラブだねぇ」


「そうやってからかうの、やめてよ〜」



かっこいいリンクに、綺麗なイリア。


並んだ2人を見ていると、とてもリンクを奪えない…って思ってしまう。





も〜いやだな…
モヤモヤな気持ちで、家へ帰る。




『絵里っ!!ちょっといいかな??』



「リンク…っどうしたの??」



嬉しい…リンクが私のところ来てくれるなんて。
でも、イリアは??


頭の中がいろいろなこと考えて嫌になるけど、

リンクが私のところへ来てくれたのが純粋に嬉しい。





『あのさ、相談なんだけど

イリアってもうすぐ誕生日だから、プレゼントは何がいいかなって…』




「あぁ……そっかぁ」



あなたはこんな時でも彼女のこと…なんだね。



『ほらっ絵里とイリアって仲良いし、趣味も同じそうじゃん??』




本当だよ、リンクの言うとおりだよ…。






気づいたら私はリンクの胸倉をつかんでキスをしていた。






『なっ……絵里!?』





「本当そうだよ、イリアと私は趣味が一緒。



だって、好きな人まで一緒なんだもん!!」






それを聞いたリンクは驚くが
私はもう一度、無理やりキスをした。






『んっ……!!』





リンクの口内に私の舌を入れた途端、"ドン"っとつき離された。






「リ……ンク」




『やめろよ…らしくない』




「違う!!リンクが……!!」




必死に言い訳を考えるけど、出てこない。










『絵里じゃ、イリアにかなわない』










涙が、頬を伝わったのがわかった。


温かくて、でも冷たい涙。







想いの行方





私の涙は、
私のこの恋は…

どこへ行けばいいの??





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