ZELDA.

瞳が合った瞬間に
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ドクン、ドクン、ドクン…



いつもあの人を見ると、私の心が脈を打って頭に響くのがわかる。






「見てるだけなんてもったいないよ、早く告っちゃいなよ」



友達はこんなこと言うけど…



「はっ!?無理だよ…話したことないし…」


いつも見ているだけ
話したことなんて、ない。




ハイラルの勇者とか言うほどだもん。
私が話したって相手にされないだけ…



だから、見てるだけでいい。







―――――――――…‥






今日もいつも通りに街へ買い物に行く。


あっまたあの人だ。




「かっこいいな。


……好き」





そんなことを小さく口に出すと、
あの人がこっちを向いた。






「あっ…」




目が合って、しばらく見つめ合い状態。


なんだろ…恥ずかしいのに、あの瞳に吸い込まれる。



気づいたらあの人は私に近づいてきて…






『俺…ずっとあなたが気になってた』




「……え??」




『だけど話しかける勇気なくて…

でも、諦められなかった』





『好きです…

俺と、付き合ってくれませんか??』






ありえない、


ずっと見てるだけだと思ってた方からの愛の告白。






瞳が合った瞬間に




(はい、よろしく…お願いします//)
(ホントに!?やばい、マジ嬉しい//)







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