ZELDA.

勇者にヘルプ!!
1ページ/1ページ



「なっなに…!?こいつらっ…!!」



森の奥深い方、紫色の変なモンスターが出てきた。
武器を持ってこちらに何匹か向かってる。



「ひっ…こっ来ないで〜!!」






なんでこんなところに来てしまったのかというと、ちょうどそれは数十分前のことだった。




「じゃあ行ってくるね、絵里っ」


「いってらっしゃいっ」


ゼルダ姫に頼まれていた品をリンクが届に行こうと見送ったところだった。



「あっあれ!?リンク、剣忘れちゃってるけど大丈夫なのかな…??」


でも、もし行く途中でリンクが危ない目にあったら…素手でなんとかなるかな…。



頭の中がモヤモヤしてきて、いてもたってもいられなくなった私はすぐにリンクの元へ向かった。






「リンク…大丈夫かなぁ」


ガサッ


「リンク…??」




…と、そこにはモンスターが現れて今に至る。





「きっ気持ち悪い…こっち来ないでっ!!」


大声で叫んだら逆に抵抗してき、思い切りこちらへ走ってきた。



「やだっ…助けて…リンク!!」


"もうだめだ!!"
そう思って目をぎゅっと閉じた。







「絵里っ!!」


ハァっと剣を振りかましモンスターを見事に倒した。


リンク…助けに来てくれた…。
うれしい…!!



「リンク…ありが「なんでこんなところにいるんだっ!!」



ビクッと肩が上がった。
リンク…怒ってる??


どうしよう…あれ??てか…



「なんで…剣持ってるの??」


「えっ!?…前に使ってたのが傷ついてたから新しいのにしたんだけど…知らなかったっけ??」


知らない…そんなの知らないよー…



「バカバカリンクのバカァー!!」

半べそしながら言う私にリンクは目を丸くして驚いた。



「私っ…リンクが剣忘れたから…途中で何かあったら危ないと思って追いかけたのにぃ…なのに…!!」


リンクは私が最後まで喋り終わる前に強く抱きしめた。


「リっリンク…??」


「嬉しくて…絵里が俺のことそんなに想ってくれてて…!!」


「フフっリンク…助けに来てくれてありがとう」


そう言うとリンクは私の頭を撫でて優しく笑ってくれた。


リンクが笑うと胸の奥がきゅうって引き締められてくすぐったい。




「大好きだよ、絵里」


少し頬を赤めてそう言うあなた。
私も…大好きだよっ!!



勇者にヘルプ!!

(でも、今度からは危険なことはしないようにっ)
(はぁ〜い)


 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ