Digimon.

大切なことば
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授業が終わるとすぐにお礼を言った。

口パクでだけれど、ありがとうと伝えた。



『べつに……//』


絵里は真っ赤な顔をしながら教室を出て行ってしまった。



なんでそんな顔をするんだ?


俺は期待してもいいのか?



気づけば俺は絵里を追いかけていった。





すぐに彼女の手首を掴み、引き止める。



絵里はまだ真っ赤にした顔をこちらに向け、目をまん丸くさせていた。



『どうしたの…?私のこと嫌いなくせに……』



ボソッと聞こえた声に俺は胸を痛めた。


そして一気に口を開いて言葉を出そうとする。



(あの時は本当にごめん!俺もガキで、あんな態度とって!)



『ヤマト?』



ーっ、言いたいことが全然伝わらない。




「………きっ……!」



『……え?』



「だ……い、ーっす……き…」



俺は一つ一つ言葉を言うと、絵里はすごく優しい表情で頷く。



『うん、うん……だいすきっ!』




俺の視界は君でいっぱいになった。

俺も彼女に応えるように、優しく愛おしく抱きしめる。




大切なことば
(照れくさいけど素直に言ってみるよ)



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