Digimon.

恋の始まり
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今日の電車は珍しく座れた。



眩しい朝日が目を攻撃し、思いきり目を瞑る。


電車は何事もなく、ガタンゴトン、と小さく揺れる。






「ふあ〜、ねみぃー…」



『これから朝練なのに何言ってるのよ!』



「仕方ねえだろー!絵里は朝っぱらから元気すぎんだよ!」



『太一が弱々しいだけよっ!』




サッカー部の太一は朝練、私は日直。



好きな人と朝から一緒なんてラッキー!

……なんて、実際はすっごく眠くて辛いが、やっぱり嬉しいかも。



ふぁ、と私も小さくあくびをした。





「なんだよ、絵里も眠いのかよ」



『そんなんじゃない!太一のあくびが移ったのよ!』



『ったく、何強がってんだよ!』




今の言葉に反論しようとしたら、後ろから太一の手が私の肩を抱き寄せた。



つまり、私は太一の肩に寄りかかっている。





「寝てもいいぞ、まだ電車長いし」



『ちょっ…//だからってこんな事しなくても!』



「だって…す、好きだからこれくらいは許せよ」



私の頭に顎をのせて言う太一に、心臓はドキドキではなくバクバク状態だ。




「これからもさ、朝早いけど一緒に学校行かないか?」



『え……?』



「つまりさ……その、付き合わない?」



『………嘘』



「嘘って……そんな訳ねえだろ」



『だって両想いだなんて……嬉しい…!』





太一はクスッと笑ってから優しい手で頭を撫でて、軽いキスを一つしてくれた。









始まり
(周囲の視線が痛い事は、気にしないで馴れないと、ね?)

















あとがき

ゆは様リクエストでした!
ずっとお待たせして申し訳ありませんでした。

何かありましたら連絡お願いします!



2012.03.24
美紗








 

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