Digimon.

恋は再会から
1ページ/2ページ



ーあれは中学の卒業式のときのこと…




「あのっ…大輔のことずっと好きでした!!」






「…俺は嫌い」







あれから私は大輔とは別の高校へ進学している。
もうあの恋はふっきれたけど、時々思い出のは少し辛い。


大輔とは小学校から同じクラスになるのが多くて男友達として絡んでいた。
でも中学になると大輔を見るたびドキドキしていた。

でも…ー


…無駄だったんだ
あんなに傷つくなら告白しなきゃよかった




「絵里っ今日はバイト??」


「そうだよっあっ!!もう時間ない!!じゃあねっ」


友達と手を振りあってから猛ダッシュ!!

最近始めたファミレスのバイト。
時給そこそこ高いし、いいんだよね。






「絵里ちゃんっやっと来た!!」


「店長!!遅れちゃってすみません!!」


「紹介するね、この子新しくバイトで来た本宮大輔くん」




…ん??
えっ…そんなことって…

そう思い店長の横にいる人を見ると…



「あっ…」

本宮大輔…だ。



「よろしく、な」


うわ…
身長高くなって声も昔より全然低い。

"男の人"になっちゃってる。



「よろしく…っ」



でも…心のどこかでまだあの時の傷がズキズキしてる。











あれから大輔はよく働いていた。
たまに大輔狙いっぽい女の子が来てたり…。


まぁっ今の私には関係ないけどねっ!!




「絵里、このメニューどこに置けばいい??」


久しぶりに名前を呼ばれてドキっとする。
他の人に聞けばいいのに…

なんか懐かしくて涙でそう。

でも冷静を保つ。


「そこのかごの中…」


「サンキュ、てか絵里と話すの久しぶりだなー」


「そうだね、大輔くん」


私はわざと大輔のことをくん付けして呼んだ。
だってその方が期待しなくてすむし…。


大輔の顔を見るとちょっと驚いた顔してから唇を二ヤっとした。


「なんだよ、"大輔くん"って!!よそよそしいなぁ」



大輔は馴れ馴れしすぎる…!!
どうしてこんなにかまってくるのよ…!!



「中学の時は大輔〜っていつも言ってきたのに…」


どうして…





「私のこと嫌いなくせに話しかけないでよっ!!」


そんなことされたら…
また大輔のこと…!!




私はキッと大輔を睨みつけ外へ出た。
どうしよう…バイトの途中なのに…







「おいっ何逃げてんだよ」


えっ…
なんで…追いかけてくんのよ!!




「俺さぁ絵里にちゃんと言いたいことあん

だよね」



「なっ何よ…!!」






「本当はずっと絵里のこと好きだった!!」



「は…何言ってるの??だってフったじゃん!!嫌いって!!」



「あのとき俺の隣にいた友達がお前のこと好きで…遠慮した…」


なに…それ…


「ずっと後悔してたんだよ!!」



よかった…
私のあのときの告白は無駄じゃなかった。

また大輔に会えて…よかった。




恋は再会から

(改めて俺と付き合ってください)
(…はいっ!!)



→あとがき


次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ